ごく

ごく
I
ごく
〔「穀」または「言句」の転という〕
(「ごくに立たず」の形で)役に立たない。

「のう肝心の時には念仏といふ物もなんの~に立ちませぬ/浄瑠璃・反魂香」

II
ごく【五苦】
〔仏〕 人間界の五つの苦しみ。 生・老・病・死の四苦に愛別離苦を加えたもの。 また, 生老病死・愛別離・怨憎会(オンゾウエ)・求不得(グフトク)・五陰盛(ゴオンジヨウ)をいう。
III
ごく【御供】
ごくう(御供)
IV
ごく【極】
※一※ (名)
(1)一番すぐれていること。 また, 最もよいもの。

「葱を細くそいで鞍下の~といふとこを/安愚楽鍋(魯文)」「違ひなし, そいつが~だ/歌舞伎・与話情」

(2)(多く「ごくの」の形で)程度がはなはだしいこと。

「此処に居るは僕が~の親友です/怪談牡丹灯籠(円朝)」

(3)最上級の茶。 極上。 [日葡]
(4)数の単位。 載の一万倍, すなわち一〇の四八乗。 [塵劫記]
※二※ (副)
この上なく。 非常に。

「~内輪に見積もる」「~つまらないもの」「お仙はこれで~涙脆(モロ)いぞや/家(藤村)」

V
ごく【獄】
(1)囚人を監禁しておくところ。 牢獄。 ごくや。 ひとや。

「~にくだる」

(2)さばき。 判決。

「~を断ずる法律家になるにも/舞姫(鴎外)」

VI
ごく【語句】
語と句。 文章を組み立てている, ひとまとまりの言葉。

Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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